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雷鳥ショー?!(立山夏4)

立山室堂2日目午前中、地獄谷まで降りてくるりと谷を一周。 歩き続ける。

道は整備されつくし、休息所もところどころに設けられ、いたれりつくせり。 晴れ間も見えてきたが気温は14,5度。 汗が冷えてくると寒いくらい。 これでどうして山に行く人達が重ね着しているのかを身を持って知る。

休息所で○○ちゃん! と名前を呼ばれて振り返ると、自分と同じ名前の子供がいた。 その女の子は両親と妹が出発しようと歩き始める、と同時に悠々とリュックから日焼け止めを取り出しのんびり塗り始めた。 「○○ちゃん、何してるの? 行くよ。 なんで貴女だけそんなに沢山荷物持っているの?」とお母さんの声。 ありゃりゃ、あの子私みたい...と眺める。 まったくもって親の声に動じることなくマイペース。 誰もリュックなど持っていないのにひとりなんだか膨らんだデイパック持参。 妹の方はぴったりと両親にくっついている。 面白すぎ。 長女は独特のリズム持ってます。 思わぬところで再確認。 

wAlps05D2_027さすが高山植物のメッカ。 いたるところ素晴らしい一眼レフをかかえた皆様が撮影にいそしんでいる。 近くに本当に小さな小さな、ささやかな花を接写している方がおられた。 と私たちの目の前をキレイなグレーにモザイク模様の入った蝶が通り過ぎる。 「あれは渡り蝶。 これから大陸にまた渡っていくんだよ。」と教えてくださる。 あんな小さいな体で、これから何千キロも飛んでいくのかぁ... 一瞬とても感慨深く、今は晴れた青空を飛んでいく小さな点を見つめる。 ついでにそのおじ様が写していた植物の名前を聞きながら同じように試みる。 どうも簡単デジカメではなかなかピタッと決まらず。 ちょっとボケてます。 *ミヤマホツツジ(でしたね?確か) 

こうやって歩いておられる方々は何気に皆様いろいろお話してくださるので自然探索初心者の私としてはありがたい限り。 相方さんは、いつもまったく何を話しているのやら、やれやれ、早くしなよ、という目でちょと離れた所から私を眺めている。  

この立山周辺にはネイチャリストと呼ばれる無料で周囲を案内してくれるガイドさんたちがいる。 高山植物の説明も含め、ゆったりと周囲を観察しながら散策できるので予備知識のない方におすすめ。 地元に詳しい方の案内は土地の話題も入ってくるので単なる観光で終わらせずに一度じっくりと解説つきで歩いてみるのがよいでしょう。 私も時折遭遇するネイチャリストさん率いるグループの後ろでコソッと解説に耳ダンボ。

そうやって道をどんどん歩いていくと、あれ?また昨日と同じに人だかり... 今日は肉眼で確認できるところに雷鳥がいるようだ。 よっし! 早速いそいそと間違いなく私の腰に下げてきた双眼鏡を取り出す。 う~ん、どこ??? 雷鳥は本当に背景と一体化しやすい。 わからない! 「僕にはすぐ見えたけどなんで皆わからないの?」と相方さん得意気。 ...(-_-メ) 、なんだい、その機嫌の良さは。 見える、見えない、すったもんだの末、やっと肉眼でとらえた雷鳥。 wAlps05D2_037rai2

なんと2,3羽はいる様子。 これはすごくラッキー。 狂喜乱舞する私♪ 砂を被ってみたり餌をついばんでみたり、とあちらこちらちょろちょろ姿を見せては隠れ、まるで私たち観光客にサービスしてくれているかのよう。 双眼鏡で覗いたその姿...異常に可愛い、愛らしい。 何?何で?と問いかけてみたくなるほどの愛くるしい存在感。 そのほけほけした眼差し、ゆったりとした足取り、すべてが可愛い! *左の写真の中に雷鳥が2羽います。 さぁ、どこでしょう? 

とにかくこんな愛らしい鳥は今まで見た事がない。 目がこれまたすごく愛らしい。 何かすごく無防備でその純朴な感じがこれまた愛おしさをもたらす。 が、しかし、斜め後ろの方で若い女の子が周囲に聞こえるような声で「にわとりみた~い」とのたまった。 ん?! マジですか? 鳥は十羽ひとからげなんだ。 すごい感性ですナ。 ああ、若いっていいな(嘘です)。 彼女たち(雷鳥)を見ているとテレパシーでも持っているのでは?と思ってしまう。 かなり長い時間彼女らはその姿を見せて私たちの期待に応えるように楽しませてくれた。 いや、逆に私たち人間が遊ばれていたのかも。 まるで私たちの反応がわかっているかのような動きだ。 そして私にとっては昨夜の約束を果たしてくれたかのような出会い...(翌日はまったくその姿を見る事ができなったのでよけいにそう感じたわけだが。) やがて目の前をちょっとづつ移動して彼女たちはハイマツの中に消えていった。  雲行きもだいぶ怪しくなってきた。 天然雷鳥ショーのような出現で見たその姿に、私はいっぺんに雷鳥ファンになってしまった。wAlps05D2_029  歩きながら子供モード全開でうわごとのように、雷鳥、、、可愛い、、、雷鳥、可愛い、可愛すぎる、とぶつぶつと相方さんに語りかける私。 「何回同じこと言うんだ!」と彼。 『だって他に話したいこともないからサ』とは決して言葉に出しては言わなかったが、ホホホ(^◇^;) 人生の中でめったに遭えるような生き物ではないのだよ。 遭えてよかった。 *右写真:ハイマツの並木

I love you! Raicho♥

★雷鳥は立山周辺でも現在160羽ほどしか残っていないらしい。 卵の数もそれほど多くないようで一羽の雌が抱いた卵から3羽ほどが孵る。 そして越冬して成鳥になるのはそのうち1羽とのこと。 厳しい。 雄は孵化するまでは雌の周囲で見張りをし、あとは離れる。 子育ては雌の集団で行なう。 冬になると若鳥は雄の群れに加わって越冬することが確認されている。 冬の間雌はどこにいるのか不明。 夏の雄の群れ、冬の雌の群れの行動や生息に関してはあまり把握できていないとのこと。 (*これは宿にて拝聴したのを記憶を辿ってまとめたものです。 )

wAlps05D2_037rai22 *雷鳥は何処?:先ほどの正解は黄色い円の中。 やはり超望遠欲しいかも。

【追記】相方さん、昼食に宿に戻ると使い捨て望遠カメラを突然購入。 午後に再び雷鳥を探すことに同意も再会ならず。 これってわかりやすいの?わかりにくいの?^^;

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コメント

拝見しました。雷鳥に出会われたんですね。僕も人に何度も指で示されてようやく確認できた次第です(^ ^;。周囲の風景に溶け込んで、わかりにくかった。
 。。。僕は鳩に似ていると思いました(笑)。

 立山。。。今年は僕のいろんな山仲間が訪ねました。そしてハナ♪~さんも。皆さんのレポを拝見していると羨ましいです。来夏こそは僕も絶対!でも剱だけは、裏から登ります(^ ^;。

投稿: wolfgang | 2005-09-12 21:44

wolfgangさん>ご来館ありがとうございます。
家人はウズラに似ていると言ってましたね。
確かに大きさは鳩くらいかもしれません。
次回機会があったら鳩と動きがどのように違うのか観察してみるのも面白いかもです。

雷鳥はキジの仲間だそうですね。
氷河期に生態系が分かれたようです。
高山に登られる方は時折遭う機会があると思うのですが、そうでない私のような者にはこの出逢いは大変貴重な体験でした。
この鳥には独特の雰囲気がありますね。

立山、とてもいい所でした。
登山される方は「登ること」に夢中になってしまいがちのようですが、行かれるときは是非時間を取ってゆっくりと味わってくださいませネ。

投稿: gh | 2005-09-13 03:21

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