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約束 (立山夏2)

wAlps05D1_077 立山室堂到着日...

早速周辺を探索中に人が群れている場所に行き当たる。

何事かと中に入って隣の人たちの会話に参加。

どうやら雷鳥がいるらしかった。

具体的な場所を教えてもらっても、肉眼では離れすぎていてよくわからない。

双眼鏡は? とちょっと離れてしらっとしている相方の顔を見る。

え? えぇーっ!

信じられない事だ。 面倒だから宿の荷物の中に置いてきたらしい。

一生懸命見ている人の双眼鏡を借りるわけにもいかないナ。

しかたがない、か...

雲行き怪しい空とにらめっこしながら宿に戻った初日の午後。

雷鳥が現れると天気が崩れる、という。

宿に着くとほどなく、外はジャジャ降りの雷雨になった。

まったくもってがっかりだ。

私の心の中にもちょっと雨が降りそうになった。

夜はちょっとした晴れ間もあったのに星を見に外に出ることもなく早々に就寝。

明日も雷鳥に遭える機会があるのだろうか。

ベッドの中で想いをはせる。

と、想いのきれはしに雷鳥の姿が浮かんできた。

明日ね、明日。

心の中で約束をした。

そう、また明日、あの場所に行ってみよう。 

絶対に。

このあたりは二人で出かけなくてもかまわないのだ。

特別危険な場所に行くわけでもない。

ひとりで歩いても何の問題もない、非常に整備された尾根道が続くだけだ。

当たり前のことでもふたりで居ると相手の気に飲まれて、わけがわからない気分のままになってしまうことは多い。

ひとりになって考えれば、この地を訪ねるという共通の目的は達成したのだからあとは自由行動でかまわないのだ。  

なのに気分がすっきりしないのは、ふたりでいて当然と思う相手と、ひとりでもこの旅を十分に味わいたいと願う私とのギャップだ。 そしてふたりであっても味のない時間を過ごすならば、ひとりでも味わいを深めたいというのが私の「時」の歩き方でもあり、残りの人生への指針のひとつだ。

そうした自分のハートを無視してしまったので、私はまるで保護者が必要な小さな女の子のように縮こまってしまっていた。

ハートが詰まると頭も混乱する。

思い返してみれば、双眼鏡を何故自分で持たなかったのか。

無意識に相手に依存していたからだ。

自然の中にでるなら双眼鏡を携帯するのが当然と思っていたのは私だけだった。

よし! 

ベットの中で思いと想いを巡らせているうちに、雨音がまた強くなりだした。

結局、ご来光へのモーニングコールが鳴ることはなかった。

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食事の時間に再び目を覚ますと、外はどうやら晴れてきたようだった。

よし! (^^)b ひとりでもとっとと出かけよう。

そうして身支度を始めると、出かけたくないと言っていた人が隣でせっせと靴を履き始めた。 

どうやら今日の探索はふたりになるらしかった。

ふふん、ふん♪

朝の気温は10℃前後。 

外はすでに朝を待ちかねた人々でにぎわいはじめていた。

*この数十分後に夜の約束がひとつ果たされ、『再会の朝』がやってきた。

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