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弥陀ヶ原 (立山夏7)

wAlps05D3_057 天神平からバスに乗車。
あっという間に立山連峰は跡形もなく見えなくなり、バスはどんどん道を下る。 周囲の木々は針葉樹林へと姿を移す。 途中「鏡石」と呼ばれる小さな碑を通過。女人禁制の時代に禁を犯して登った尼さんが石に姿を変えられた、という恐ろしい逸話付き。
石に変えられたかどうかは知らないが、そういう脅しとともに男性優位の修行場だった立山信仰のなごりである。 *より正確な逸話と立山信仰についてはこちらのサイトが詳しいので参考ください。

夏の立山の旅最後の宿は「弥陀ヶ原ホテル」。 
弥陀ヶ原探索の入口にも面している宿だ。

旅の予定を立てるのが遅くなって広い部屋しか空いていなかった。 が、先の室堂では逆に狭い部屋にシングルベット2台という窮屈さだったこともあり、この広々とした部屋とベッドはありがたかった。 
後で知ったのだが無料会員登録をしておくと*会員割引が適応される。
*(宿泊経験者のみのサービスかもしれないので要確認のこと)
姉妹ホテルでもある「ホテル立山」と連泊すると連泊割引も。 
これから行かれるみなさんは要チェックなのです。
連泊の場合は両ホテル間の手荷物の配送も無料。
道路を挟んで向かいの国民宿舎天望立山荘はカルデラ散策コース入口の脇に建つ。そちらもなかなか泊まり心地がよさそうな感じ。

wAlps05D3_060

夏のこの時期、富山方面からの子供会の日帰り団体などもワイワイと。
遥か雲の上の別世界から離れ、少し下界感の強い普通のリゾートっぽい雰囲気に。 
先に部屋に入ると窓の外は緑一色。 弥陀ヶ原が目の前に広がる。 *左:部屋から見た弥陀ヶ原・ガキ田と大日連山方面

もくもくと夏の雲が湧いてきて、遠くに見える山並みもあっという間にその表情を変えてしまう。

室堂探索でおなじみの行く行かないのわが家のすったもんだはここでも^^;  (夕方はホテルの散策ガイドが、昼間はネイチャーガイドさんが時間で案内してくれます。)
じゃぁ、部屋で休んでいてよ、私ひとりでも出発する!というと、では単独行動ででかけようということに。 結局は一緒に来るんだよねぇ (-_-;)
午後の一番暑い時間にお出かけということで、UV加工の厚手のパーカー、手袋、帽子、首にはタオル、とまるでキャディさんのようないでたちの私。 室堂では涼しかったがこの弥陀ヶ原ではさすがに暑い。 だがもう陽射しの強さに素肌をさらして歩けるほど無防備でいられる年齢でもなく、背に腹は変えられない。 
日焼けした皮膚の回復にはやはり代謝が関係してくる。 つまり過剰な日焼けは体にも負担になるということだ。 男女関係なく昨今のオゾン層破壊なども考えると余計な日焼けはしないほうがよいかも。 毎年日焼け後の回復が遅くなっている私には要注意事項であるということなのだ。 

弥陀ヶ原には内外2つのルートがあるが、今回は外回りコース・1時間20分(ガイドブック参考)、約2キロ。 

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*木道よりコース入口方面を振り返る

このコースは途中から回り込んだあと熊笹の中を徐々に登りになり、そこで時間が取られる。 風景、高山植物観察にはその手前の追分・一の谷の分岐点までが楽しめるところなので、外回りコースなら全行程ではなく分岐点でユーターンというのもオススメ。 
一番暑い時間に出てしまったので、日陰のないこのコースは後半の登りでぐったり。 景観もよくないしその分、他のコースに時間と体力をまわすのがいいかも。 
私たちは結局壮大なカルデラの見えるカルデラコース(登り降りがある)に行くのはやめたのだった。 その代わり陽の高いうちにお風呂にゆったりつかり休むことに。 (むろん先の2日間、室堂で壮大な景観はたっぷり味わったということでの選択でもある)

コースに足を踏み入れてすぐに蝶の出迎えに遭う。wAlps05D3_055
ひらひらと数種類の小さな蝶が飛び回る中どこまでも続くかのような木道を行く。

wAlps05D3_042ガキ田=餓鬼田であり、立山信仰に由来する名称がつけられている。 
ここは溶岩が流れこんだ跡であり、その様相からつけられたのだが、今やそんな辛気臭い呼び名は似合わない為に現在はカタカナが使われている。
つまりかつての地獄絵のど真ん中を歩いているわけなのだが、この緑の広がる湿原にそんな雰囲気はまったくない。

秋にはここが山から徐々に錦に染まるのだ。 
今が夏の終わりの光を受けて緑がいっそう色濃い時期(8月初旬)。

小さな池が点在し、夏の強い陽射しの下、キラキラと光る。

wAlps05D3_039水際のあちらこちらににワタスゲの白い果穂が見られた。 
実物を見るのはもちろん初めてである。 もう終わりに近いのか、ちょっと情けない感じで耳掻きの先っちょみたいにぽわんぽわんに白い、花のあと。

  

wAlps05D3_040室堂付近ではまだ咲いていたチングルマもここではすでに花弁が散り、まったく別の美しさをみせてくれていた。 風車のように見えるこの果穂の姿からこの樹の名前がついたという。 

外回りコースの最後はこんな感じ。wAlps05D3_049
開けた風景はなく、狭い登りの坂を上がる感じで、深い緑と大きな黒っぽい実を付けたシラビソが見られる。 

室堂~弥陀ヶ原においての散策は、高山植物の多様な姿が歩いて見て廻れる。 こうした地域もなかなかないかもしれない。

室堂ではなんとも感じなかった体だが、弥陀ヶ原に降りて来たとたんに少しずつ浮腫み始めた。 まだ体がこうした高度の土地には慣れていないようだ。 一番暑い時間にキャディさん姿で歩いたので、早々にホテルに引き上げ、夕食までゆっくりと過ごす。 ガキ田の緑を目の前にした大浴場も気持ちがよかった。

快晴に恵まれたのもつかの間、夕刻には一転して雨。
残念ながら富山平野一望も、日本海に沈む夕日も、やはりお預け。 
ここ数週間はこんなお天気が続いているという。
台風上陸の心配も懸念したが、旅行前に大陸に進路を変えて抜けていった。 が、実はその台風が熱帯低気圧になって再度戻ってきつつあったのだ。

wAlps05D3_061夕食は下界に近いので充実。 朝のビュッフェもバリエーションがあってよかった。 ダイニングのスタッフの方々の動きもよく、気持ちがいい。
洋食か和食を選べるがこの夜は和食で。 
美味しくいただき雨音で熟睡の最後の夜なのでした。 wAlps05D3_059

緑の中には少しずつ秋の気配も...
色ずくナナカマドの葉。

紅葉はあっという間に駆け下りて、2005年立山、弥陀ヶ原の初雪は10月22日。 弥陀ヶ原では5センチの積雪だったそうだ。
室堂では新雪を写しに来るお客様がクローズ前に訪れている頃に違いない。 

季節を通して訪ねたい場所がまたひとつ増えた2005年の夏の旅。
こうした出逢いに感謝♥
そうして、相方さんとの弥二北道中も悪くはないが、ひとりでも訪れたいところなのだ...ふっふっふ♪ 

(ここに載せられなかった写真はまた別途UPしたいと思います。 おまけ編もまたUPします♪)

 

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コメント

こんばんは♪
8月の弥陀ヶ原もいいですね~。けれど、暑くて大変でしたか?
ワタスゲやチングルマも見られてよかったですね。
ナナカマドがちょっぴり赤いのも面白いです。この時期からだんだん赤くなっていくんでしょうか。
続編をまた楽しみにしていますよ。

あ、それから私のブログにリンクさせていただきました♪

投稿: ときめき | 2005-10-25 20:13

TBとコメントありがとうございます。>ときめきさん
雪のたよりの頃に夏の紀行で、のんびり更新お待たせしておりました。
快晴のガキ田は陽射しがかなり強かったので長袖というのがネックでした。
でも日焼けは避けたかった^^; 風もあまりなかったし。
入口付近のベンチでお弁当食べてお昼ねしていた方もいたので、まぁまぁのコンディションだったとは思います。
日本海側はもうすっかり街の色が秋色なんですね。
私もまたときめきさんのブログ楽しみにうかがいます。

投稿: gh | 2005-10-25 23:08

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室堂平でお昼の弁当を食べた後、帰途につくことにしました。 高原バスに乗り、途中の弥陀ヶ原に下車。立山に来たからには、弥陀ヶ原を通過する訳にはいきません。 標高約2000メートルの弥陀ヶ原にも紅葉が来ていました。 木道を歩いていると、ところどころに池塘があり、尾瀬ヶ原を歩いているような気分になります。 木道の脇にひっそりと咲いているリンドウを眺めたり、飛んでくるチョウを見たりして、およそ1時間、ゆっくりと高原の秋を楽しみました。 弥陀ヶ原の木道 立山の方角に雄大な雲が・... [続きを読む]

受信: 2005-10-25 20:00

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