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上高地 2006 (8)或る日♪森の中♪

W_p1000196 徳沢から10~15分の新村橋。
登山の入り口となる横尾までは約1時間ほど。
行ってみたかったかも。 
またいつか...

ここからはさらに奥の前穂高岳・北尾根を望むことができる。

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この時期にしか見ることのできない柳の赤い芽と残雪、前穂の眺望を眺めて記念撮影。

W_p1000200_1そこに、「何か動いている!」と相方さんの声。
河原の林の中に何か潜んでいるようだ。 
さっそく携帯した双眼鏡で確認してみる。 
遠くに茶色の生き物が確認された。

猿! 野生の猿である。

消えていくその姿を見ながら初めて見る野生の生き物にびっくりの私たち。

W_p1000203橋だけは渡ってみて戻ろうと橋を進み始めると、もっとびっくり。
対岸の橋の袂にもお猿が...
(写真左:最初ちょっぴり驚き、威嚇しかけた大人の猿)

W_p1000205_1 橋の陰には小猿もおり、それで大人の猿が用心したらしい。
こちらがかまわないでいると猿たちもそれぞれの時間に戻っていった。
コンクリートの表面をぺろぺろ舐めている。 人が脇を通り過ぎてもまったく動じない。
また登山客も慣れたもの。 野生の動物には一切手出しをしてはいけないことを熟知しているようで、何事もなかったように去っていく。

お猿に出会ってすっかりご機嫌の相方さんと共に下りの帰路に着く。
対岸を歩いて河童橋まで戻ることも可能なのだが、残雪の状態がわからないので、戻りは同じルートを使うことに。

W_urahol

途中河原に降りて一部残雪の上を歩く。
W_p5050061めったにない体験。 遅い春の今年だからこそ経験できるのだ。
徳沢で目の前一面に広がる(はずの)ニリン草の緑の絨毯にお目にかかることはできなかったけれどね。

道に戻るとさらに雪解けが進んでいた。
地面から足の裏に熱が伝わってくる。
春だ。 こうして地熱で雪がじわじわと解けていくのだ。
なんだか足の裏が嬉しかった。

W_p1000236大勢の人が行きかう登山道の途中で人が群れていて、みんなカメラを掲げている。
対岸に何かいるようだ。
遠めでもはっきり見える。

昨年夏、立山で雷鳥と出会ってデジカメのズームが小さくてその姿を鮮明に捉えそこねたことから、今年は思い切って大きいズームのカメラを新調した。 今回は練習も兼ねて携帯したのだ。 
やったネ♪

拡大画像はこちら(^^)v

みんなの視線を一身に浴びているのを知ってか知らずか、やがて彼はゆったりと奥の方へと消えていった。
やはり鈴は森では必需品でしょう。子供のようだったので親も近くにいたかもしれない。
(絶対に近寄ることのできない対岸の位置でよかった)

その後私は木道を、相方さんは雪のない林道を、と二手に分かれて河童橋まで。
写真を撮りながらふらふら歩いて戻った私とひたすら歩いた彼の到着時間はその差約1時間(^^ゞ (木道での画像他は追ってマイフォトにUP予定です。)

W_p1000313最初の宿に再度入館。
私はその後夕食の時間まで田代池へ散歩。
陽の射し具合からか、大正池までの散策路は上流の明神~河童橋間の木道よりも雪が深く残っており、硬く踏み固められていた。

W_p1000333この日の献立はお肉やチリ味の洋風のものも入っていてしっかり目。
私はちょっと食べきれず。
さすがに毎日朝昼晩と食べているとくたびれてしまう軟な内臓なのである。



翌朝はまったく人の気配のないGWの後半を迎えた河童橋付近を再度散歩。
そうよ、これ、これ。 この静寂な空気が上高地♪

え?...(◎-◎;)ドキッ!!

上の方で見かけてあんなに喜んだのに、ここにいるじゃん...猿の大群。 人の気配がないのでぼちぼち下って来たのか、河童橋は猿に占領されていた。

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柳の新芽は柔らかいので良い餌になっているようだ。
枝はポキポキと折って捨てられ、木はその後裸状態に。
(写真:河童橋脇にて。柳の木に鈴なりの猿軍団)

W_p5060075地元の記事などを読むと、この上高地の猿と人との距離はすでにギリギリの線にきているという。  人を怖がらず降りてくるのが平気になっていて、これ以上近寄ってくると問題が起きる可能性が出てくるそうだ。
絶対に餌をあげたりしてはいけない。
そして食べ物の残りを自然の中に放置しない、というのは大切なルールだ。
お弁当持込で河原などでピクニックする日帰り組みも要注意。

以前奥志賀方面の温泉宿の集落の猿の話題を報道していたが、それは悲惨だった。
猿に餌を簡単に与える観光客がいた為に、人間の食料を狙うようになった猿の集団の話だった。 宿の中まで窓から入り餌をあり、部屋を汚す。人の目を霞めて目の前からビニール袋ごとお菓子を盗む。 威嚇すると向かってくる...すざましい映像だった。
一旦このようなことが習慣となると本当に大変なのだ。
日光の猿もすごいらしい。
互いに同じ地上の土地に仮住まいしている身なのだ。
共存を上手にする為の責任は人間に課せられている。

W_p5060094朝にお猿に遭遇して宿に戻り、朝食を済ませるとこの地ともお別れの時間が少しずつ迫ってくる。 
部屋で固まっている相方さんを、やっとこさ観光客も減って静かになった橋の付近へを誘い出す。 
静かで柔らかな外の空気に少し気分を和ませる相方さん。
(本当にピーク時の河童橋周辺は人が多いからねぇ...)

W_p1000335_1周辺をくるりと散歩。
ビジターセンターを再度訪ね、いろいろ見る。
ここも静か...
お土産に上高地関係の書籍、バンダナやピンバッジを購入。

そろそろバスの時間だ。
昨日もらっておいた整理券の番号順に搭乗。
事前に長蛇の列に並ぶ必要もなく、時間で番号を呼ばれたら乗ればいいのでターミナルで無駄に時間を過ごす必要がない。
W_p1000338混雑している時は満席で希望の便に乗れないこともあるので、上高地に着いたらすぐに発券しておくといい。

(左写真:帰りのターミナル付近。 1日目の画像ではベンチも満杯だったのがこの日は人も少ない。雪も若干溶けた。)

新島々駅にはツバメの巣を覗く、スズメの姿が。
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空気が綺麗な自然の地なのでスリムで羽がすごく美しい。 
スズメって綺麗な鳥だったのね。
口に何かくわえていたが、まさかこれがスズメの巣ではないでしょうと思うのだけれど。
その姿に感激して写真を撮っていたら近くで電車を待っていた人が「なんだスズメか」とひとこと。
う~ん。 美しくありませんか? スズメ(^m^)
この後はのんびりと上高地線にて松本へ。
お蕎麦を食べてゆったり帰宅。

そしていつもの合言葉...

また来よう! 
本当にいい所です、上高地。

長い旅行記にお付き合いいただきありがとうございました。
(「上高地2006年」 完)。

関連旅行記:
上高地2006(1)】【(2)】【(3)】【(4)】【(5)】【(6)】【(7)

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コメント

上高地の旅、心安らぐBGMとともに、ゆったりと読ませていただきました。
私も上高地にいるかのような疑似体験が出来ました。
上高地はまだ訪れたことがなく、夏の終わりに、ゆっくりと行ってみようと思っていたところです。
ネイチャーガイドの夜の星を観るツアーも、HPをみて参加してみようと思っていました。
素敵な旅の記録、ありがとうございました。
何だか、幸せ~な気分になりました。

投稿: ハシビロコウ | 2006-07-18 19:04

ハシビロコウさん>
足跡ありがとうございます。
結構弥二喜多道中の旅記録なのですが、楽しんでいただけたようでなによりです。
上高地、一番混むのはGWと夏休みだそうですので、夏の終わりは旅をするのに最高かと思います。
美しい夜空も是非堪能してくださいね。
夏の期間は夜の散策ツアーもあるようですよ。 


投稿: ♪~ | 2006-07-20 21:45

上高地に訪れた遅い春、
杜の住人たちも俄に動き始めたところでしょうか。
マイフォトからは厳しい山の表情と、
それとは対照的に優しくせせらぐ水たちや
木漏れ日の温もりが伝わってきました。

長編にわたる「上高地」、
小鳥のさえずりを聞きながら
わたしもその場に居合わせたかのような気分に
なれました、ありがとうございました。
機会があればぜひ訪れてみたい所です。

それにしても、カメラワークが冴えていますね!
新機種も加わりますます豊かな表情を感じます。
しかも、携帯であそこまで写し出せるなんて♪
(化石のような携帯の持ち主より)

投稿: ダイヤモンド | 2006-07-22 06:25

ダイヤモンドさま>
西の方にも豊かな場所が沢山あるので訪れる場所を選択するのが大変かもしれないですね♪ 
今年の初夏の上高地は、またまた大雨に見舞われ、付近の道路閉鎖や川の増水もあって、自然の驚異を見せているようです。

新カメラ...(^^ゞ
どうもまだまだ機能を網羅しておりませんで笑い話が転がっております。
携帯は古いほうのコンパクトカメラよりも画素数が大きいというオマケつきです。そのうち携帯だけで用が済むようになってしまわないように、小まめにチャレンジしたいと思いますワ。
いつも感想ありがとうございますm(_ _)m

投稿: ♪~ | 2006-07-23 19:03

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