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上高地 2006 (5)嘉門次小屋

明神に着いて向かった目的地は「嘉門次小屋」。

W_p1000135_1小屋と名が付いているように宿泊も出来るが、ここの名物は囲炉裏で焼いた岩魚。 前回は胃袋満杯で立ち寄ることが出来なかったので再挑戦なのだ。

嘉門次小屋は1880年(明治13年)に建てられたそうだが、現在も当時の面影が残っている人気のスポット。

W_p1000142嘉門次さんは上高地を拠点としていた猟師で、後に外国人の登山者のガイドを務めたことから近代登山の父と呼ばれるウィリアム・ウエストンの著書「日本アルプスの登山と探検」の中でも紹介され、その名を残すことに。 小屋の近くには記念の石碑もあります。

【info】嘉門次小屋HP

店は外と囲炉裏端のふたつ。 
ちょうど混雑し始めた時間で外のベンチテーブルは満席。
飲み物を売るおじさんはいるが、案内する人もいない店先はもちろん座った者勝ち。
混雑しているのに秩序なく待つしかないというのがなんとも効率が悪い。
こんな時終わりそうなテーブルの側に居て待つのは食べている人に悪い...などと洒落た事を考える相方さんには席に座る機会はない。 実際後からねじ込んできたおババに目の前で席を取られてしまったのだ。 
ひとこと言って取り返すこともできたのに争う気分も失せた私。 そんな自分が情けない(;o;)
当然ながら横から入ったおババは自分のバツが悪いので私の顔を見てもお先に失礼のひとこともない。 たぶん一声かけられていたら少しは気分がましだっただろう。 
だいぶ時間が経ってからダラダラ、ゾロゾロと、おババの娘夫婦と孫がやって来て座るのを眺めながら、私の気分は寒かった。 気分も寒かったがその家族の姿もなんだか寒かった...と感じたのは思い過ごしか。

W_p1000134ひとり四苦八苦し立たずむ私の姿を察してくれた別のテーブルの人達が、もうすぐ終わるから先に時間がかかる岩魚を注文しておくといいよ、と声をかけてくれて席を寄せ、ひとり分空けてくれた。 ここはテーブルにある番号を告げなくては注文ができないシステムなのだ。
ありがたくその誘いにのせていただいた。
こうして私は他人さまに助けられるのが常でなのである。

近くの柳の枝には出たばかりのふかふかの芽が...
脇を流れる小川の先には生簀があり、大量の岩魚が手際よくお腹を裂かれていく。
上高地ではかなり上流に上らないと生粋の岩魚は生存していない。
W_p1000136_2下流では生態系がすでに壊れて他の種類と混じってしまっているそうだ。 もちろん、食用に足りる数が生息しているわけはないので、この嘉門次小屋の岩魚もご多分にもれず養殖である。
(ちなみに岩魚の養殖に日本で初めて成功したのは以前訪れた宮城県栗駒。 泊まった宿のご主人は岩魚焼きに命かけていた。)

W_p1000137_1岩魚が焼きあがるまで20分ほどかかる。
小屋の中の囲炉裏を覗くとびっしりと身動きとれないほど座敷もお客で埋まっていた。
ここに並んでいる何十本という岩魚が人々のお腹に納まるのだ。

 W_p1000140
メニューを決める時の我が家の会話...
夫「岩魚2つに蕎麦2つ?」
妻「岩魚3つに蕎麦1つ。」
夫「岩魚2つに蕎麦1つ?」 妻「岩魚3つ!」 
夫「...。」

缶ビールと岩魚2尾はもちろん私のお腹専用♪
相方さんは、そんなの荷物になるから持っていくな、と言っていた私のサーモスに入った暖かいお茶を当たり前のように飲みながら蕎麦と岩魚。
後で相席になった家族の子供は小さい女の子ふたり。
会話の相手が欲しくなった私は向側に座っていた上の女の子と短い言葉を交わしながら岩魚を食べる。 
「頭も食べちゃう?」と女の子に問いかけると、先に食べた私を見ていたその子も頭に挑戦。 何も言わないでお茶で飲み込んでいたが、子供にはちょっと早い大人の味だったようだ^^; 
いつの間にか私の缶ビールも2本に増えていた。

岩魚は身がしっかりしていて、さすがの焼き加減。 
中はしっとり、ふっくらとして、皮と骨はパリパリ。 
骨から頭までいただけます。
機会あるごとにあちらこちらで岩魚を食べる私。 ここの岩魚は身のしまり具合も焼き加減も絶品だった。 お値段は観光地&山値段ではあるけれど岩魚だけでなくお蕎麦もこしのある茹で加減がいいお味。 評判倒しの店は多いがここはよかった。

W_p1000145_4

いつまでもここで飲んだくれているわけにもいかないので女の子たちにさよならを言って立ち上がる。
明神池は前回訪ねたので、今回はこのまま徳沢に向かう。
昼をまわり気温も上がってきた。

つづく...

関連旅行記:【上高地2006(1)】【(2)】【(3)】【(4)

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コメント

お二人の目的地とは、「嘉門次小屋」のことだったのですね。というか、岩魚?!

壮絶な椅子捕りバトルの末おなかに納まった岩魚の味はまた格別なものだったことでしょうね♪

時には奪い合うのもいいですが、果報は寝て待てともいいます。きっともう一組のご家族よりは美味しく召し上がれたのでは(^^ゞ

お二人のメニュー談義も実に微笑ましい限りでございます。

いやぁ~、楽しく読ませて頂いております^^
続編が楽しみです。

投稿: ダイヤモンド | 2006-06-15 22:52

子供の頃からサバイバルに弱いので、
何かすっきりしない感じでした^^; 寝たきりで起きないで人生このまま終わってしまうのではと心配なこの頃です。
花より団子♪ 
岩魚焼き2尾ではなく1尾に岩魚自家製燻製を1尾にすればよかった、と後で後悔いたしました(<そういう問題じゃない?・爆)

投稿: ♪~ | 2006-06-16 15:49

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