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草紅葉との出逢い (2006年尾瀬にて) 

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今年は人生で初めて草紅葉と呼ばれるものに気を留めた。
そうしてその気が気まぐれへと変わらぬうちに早速尾瀬の秋に足を運ぶことにした。

異様な気圧の谷が列島に近づいていたこの日、私たちは雨と追いかけっこをして東京を離れた。
幸い、尾瀬の空にまだ雨はやってきていなかった。

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枯れた草花に埋もれた湿原が織り成す色が草紅葉だ。
その繊細な色の移り変わりに、日本人の感性が育つ土壌をしみじみと肌で感じる。
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かつて花を生けていた頃、誰に教わることなくごく自然に湧き出してくる創作アレンジメントで作り上げた色のグラデーションは、まさに尾瀬で見た植物の移り変わる季節そのもの。
それはまた民族衣装である着物にも見られるデザインとも共通するものだ。

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紅葉とは、緑色が失せ、イノチが枯れていく態なのだ。
その色の移り変わりを美しさとして捉えることのできる感性。
どこまでも続くかのような草紅葉の絨毯の中で秘められた輝きに気づく。
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枯れてしまったあとは終わりなのではない。
季節が巡るときに再び若い命が芽吹くことを信じているからこそ、この枯れていく風景が美しく見えるのだ。
たとえそこに同じ自分が立つことがなかったとしても、だ。
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そうやって見れば、枯れていく植物たちの姿はさらに愛しく、
また、イノチの輝きが失せていくのを見るのもまた悲しくはなく、
秘められた力が輝いて、美しい風景として心にと記憶されるのだった。
Woze30s
再びここが緑の光に満たされる頃に、きっとまた訪れよう。
そう決めて私は、心のスケッチブックを閉じた。

写真:すべて2006/10/5尾瀬ヶ原にて。
(上から)
尾瀬ヶ原/枯れた蕨の葉(手前茶色の葉)も黄葉として彩を添える/エゾリンドウ・今年尾瀬に咲く最後の花/ヒツジ草/地糖/ダケカンバの黄葉と草紅葉/草紅葉のグラデーション

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コメント

尾瀬いつか訪れてみたいです。
こういった紅葉の仕方は草紅葉とよぶのですね。
はじめてしりました。
素敵な画像のおすそわけありがとうございます。
きれいな景色にホッとしますね。
私のところは、本日雨あられ強風です。紅葉も終わり冬支度といったところです。

投稿: らぶりー | 2006-11-07 13:03

らぶりーさん>こんにちは。
立冬も過ぎましたね。
関東は12月上旬まで紅葉を追いかけることができます。
春夏秋冬、それぞれの季節をじっくりと味わっていけるといいですよね。
沢山の素敵な場所、まだまだありますね。
らぶりーさんもいろいろな心のスケッチ残してください♪

投稿: ♪~ | 2006-11-08 22:18

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