« グランド・ホテル (1932年米) | トップページ | WOWOWで「天保十二年のシェークスピア」 »

2005-10-08

「エリザベート」の秋

elisa_poster 2005年9月。

思いもよらないことが人生には起きるものだ。

なんと、私は

ミュージカル「エリザベート」にすっかりはまってしまったのだ。

何かにはまるなどとは、映画「ウエストサイド物語」を見て以来のこと。

不覚であった。 まったくもって不意打ちだ。  

「ミュージカル・エリザベート」:2000年にそれまで宝塚で人気だった作品をウィーン版を元に東宝で新たに構成、上演。
2001、2004年と再演を繰り返し今に至る。

1ヶ月のみの上演だったこの9月にはチケットが即日完売で、入手困難。 
チケット販売日当日は約2300人が帝劇前に並んだという。 
先行抽選とキャンセルチケット、さらには譲渡掲示版にてお世話になり回数を観ることができた。 先行に応募する時もしゃかりきになることもなく、予備知識もなく、まぁ、見ておこうか程度の乗りだったのはずなのだが ^^; チケットの女神さまもいろんないたずらをされる。
今回は1ヶ月公演に感謝しないと。 3ヶ月など上演された日には当分の間お財布が空っぽになって身動きが取れなかったかも。

なんていったってはまりどころはこの作品全体に漂う妖しいベタさとメロドラマ加減。
ウマ下手と呼ばれるイラストが流行ったことがあるが、あの感覚に近い。
下手な人が描いたらただの下手な絵。 上手な人がわざと下手に描いてこそ雰囲気のあるイラストと評される。
揃いも揃って上手い人たちが、すご~くメロな物語を嘘くさ~い仰々しい作りのセットを背景に真剣に演じて見せてくれる面白さ。まずはそれに尽きます。これ私のこの作品に対しての最大の誉め言葉です。 

いやぁ、本当に楽しませてもらいました。 

そしてもうひとつ別の理由。

そ・れ・は・

私の中に生まれた新しい感覚...トート閣下への愛♥なのでした。 

Dear トート閣下、 貴方の存在は本当に面白すぎます。
できればコスプレしてみたい欲求にさえ駆られております。
できれば髪形はうっちー閣下版のシャギーにしたいです♪
できれば山口、内野両氏ともに爺さんになるまでとことんトート閣下を演じてくれはしまいか。

すべてを忘れ去り、こんなバカなことを考え、そして書くことが出来るって...

ああ、なんて幸せなんだ! ♥♥♥

ありがとう平和な日本。

(感想は後日別項目にて予定しています。)

|

« グランド・ホテル (1932年米) | トップページ | WOWOWで「天保十二年のシェークスピア」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

「エリザベート」」カテゴリの記事

コメント

まわりのお嬢さん方が閣下と殿下にはまっていくのを横目に
綜馬陛下に惚れました><♪
千秋楽が過ぎてからもこんなに後を引くとは思わなかったです…。
あ、もちろん閣下も好きですけど(笑)
(大きい閣下しか観れなかったんですけどね…)

投稿: sai | 2005-10-08 15:30

♪~さん、ご無沙汰してますm(_ _)m
今年の『エリザベート』の感想の第一弾をやっとアップしました。「世舞事」の方の井上ルドルフの記事にTBしようと何回かトライしましたが、うまく飛んでいきません。そしてこちらの観劇ブログの方の記事にTBしたら、見事つきました~。よかった。
観劇ブログの名前、スゴイですねえ。HP、従来ブログ、旅のブログと幅広い、ご活躍もすごいです。私の方は一つでもようやっとですが、ボチボチ書いていきますので、よろしくお願いしますね(^O^)/

投稿: ぴかちゅう | 2005-10-08 19:44

saiさん>
陛下の人気もうなぎのぼりですね。
今回は綜馬vs禅陛下とどちらも自分の中で甲乙つけがたいので閣下に流れた浮気者の私です♪ 綜馬陛下、誠実そのものでしたね。
綜馬さんが演じている時の目と浦井くんが演じている時の目の感じが似てました。 
二人ともどばぁっと役に入っているのでしょうねぇ。
大閣下はあとになってじわじわと迫ってくる感じです。 
小閣下はその対比として不意打ちでした。
このパターン、私の中で山口バル→今井バルというのと同じ効果のようです。
さすがにバルジャンのコスプレ願望はなしですが^^;

ぴかちゅうさん>
こちらこそ。 
読み逃げ専門が多いこの頃ですいません。
エリザ、過去のCD聴くだけでも毎回進化しているのがわかりますね。 
以前からご覧になっているともっといろいろ見えて益々面白いに違いありません。
TBありがとうございます♪(ここのTB第一号です)
観劇関連はこちらを主に残していくつもりですので、どんどんTBしてくださいませ。
Blog整理がつかなくなってジャンルわけして結果こんな風になってしまっております。 
時間に縛られない生活なので気力、体力がもつうちは続けていこうと思ってます。
こちらこそよろしくお願いします♪

投稿: ♪~ | 2005-10-09 08:19

調子にのって今日書いたキャスト評を3本まとめてTBさせていただきましたm(_ _)m
明日は歌舞伎座昼の部です。幅広く観劇していきます。じゃあ行ってきま~す(^O^)/

投稿: ぴかちゅう | 2005-10-10 01:08

TB毎度有り~♪>ぴかさん
私のほうも感想がまとまったらTBさせていただきますのでその折はヨロシクm(_ _)m
今年は伝統芸能初心者として夜能なども体験予定の私です。
またいろいろ教えてくださいませ。

投稿: ♪~ | 2005-10-10 13:27

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「エリザベート」の秋:

» 05/10/06 進化するミュージカル『エリザベート』!ついに感想アップしました [ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記]
今年帝劇で1ヶ月だけのミュージカル『エリザベート』を9/17と9/18の連日、トート役のダブルキャストのそれぞれで観劇することができた。自力ではとれなかった山口トートの公演のチケットを譲っていただいた友人に感謝m(_ _)m。 ようやく感想を書く時間がとれ、エッセン版のCDをききながら書いている。まずは全体の感想から。キャスト評は後ほど。 {/headphone/} 『エリザベート』は1992年オーストリア初演のミュージカル。日本... [続きを読む]

受信: 2005-10-08 19:29

» 05/10/09 東宝『エリザベート』ミーハーキャスト評その1 [ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記]
{/kaeru_thank/} 帝劇で9月1ヶ月だけの上演で9/17マチネと9/18マチネで観劇。9/17マチネ山口トート公演はVISA貸切でゆきさんに譲っていただき、観劇後お茶をご一緒させていただいた。9/18マチネ内野トートは自力でとって観劇後yukariさんお茶屋娘さんとミニオフ会。連日の盛り上がり。皆さん、楽しい時をありがとう。遅ればせながら御礼申し上げますm(_ _)m さて、ミーハーキャスト評を書く。まずはエリザベートと�... [続きを読む]

受信: 2005-10-10 00:47

» 05/10/09 東宝『エリザベート』ミーハーキャスト評その2 [ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記]
その2はフランツとルキーニ。 (3)皇帝フランツ・ヨーゼフ=石川禅 昨年の公演からダブルキャストになり加わった石川禅。鈴木綜馬は今回観れず。昨年はまだまだ役にはまっていなかった感じがあったが、それでもの最後の「悪夢」の場面はトートと感情を爆発させて対決する芝居がすごい迫力だったのが印象に残っている。また、青年時代のメイクで宝塚のように目に青いラインを入れていたのがいただけなかった。今回観たら青ラインは入れずにマリウスメイクっぽくな�... [続きを読む]

受信: 2005-10-10 00:48

» 05/10/09 東宝『エリザベート』ミーハーキャスト評その3 [ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記]
その3はゾフィー、ルドルフ、マックス、ルドヴィカ。一応これでしめくくる。 (5)皇太后ゾフィー=寿ひずる 初演からの初風醇が体調不良のため休演となりピンチヒッターとして登場したが、これが素晴らしかった。昔昔、宝塚『ベルばら』の小公子を演った時に観たが、トップにならずに退団。舞台復帰後は数年前の『風とともに去りぬ』のベル・ワトリングでふくよかになったお姿にあいまみえた。そして今回の皇太后ゾフィー。初風醇も... [続きを読む]

受信: 2005-10-10 00:54

« グランド・ホテル (1932年米) | トップページ | WOWOWで「天保十二年のシェークスピア」 »