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2005-11-09

東宝エリザベート2005年(3)

だらだら続いている「エリザベート」感想&雑感記です。 

ふたりのトート、どちらもそれぞれに優美...なはずです ^^;
帝王ですから、すべてが余裕です。

魔法のベールに包まれている山口トートの怖さ。

トート=死というテーマ的にも怖いのはあまり小さい表情を見せないどっしり型の山口トートに垣間見ました。 

何が怖かったって、


子供時代のルドルフの後ろを狙うサーベルの矛先。

子ネズミちゃん、いずれは僕のところに来るんだよ~♪と嬉しそうに笑みをたたえながら舌なめずりしてルドルフを眺める内野トート。 この人のトートはホントいつも嬉しそう。 

それに引きかえ何考えているかもわかならない感じでじーっとサーベルを傾け続ける山口トートのそのサーベルの距離がルドルフの首に近すぎる! 

(◎-◎;)ドキッ!! 

あ、危ないでしょ!と言いたくなるほどのピンポイントでずうっと集中して狙っている。
まるで台本に「ここでトートのサーベルの先は子ルドルフの頚椎○番をしっかり狙う」とでも書いてあるかのよう。
その集中力...こ、怖い。 
何かあって子役が転んだりしたら刺さりそうなくらい(に見えた)。 
そんなことはありえないだろうけれど、それくらい本当にハラハラしちゃいました。 
あれって作戦? ^^;  キング普段から動きが大雑把なんだから心配しちゃいました。
とにかくあれだけの力でトートに狙われ続けるシッシーって、やっぱり輝きが強い魅力的な女性だったのでしょう。
今回山口トートには1度しかお目にかかる機会を持たなかったので前年噂の三白眼の怖さというのには気づかず。 (観劇席は二階B席だったので観るのはいつも俯瞰状態)

さてこの舞台、前年度のセットが非常にアグリーでチープで不評だったそうな。
見たかったですね、その電飾の鹿とか。
この作品、あまりセットを格調高くしてしまってはいけないですね。
どこまでもチープでごてごての田舎臭さみたいなものを残さないと、シリアスになりすぎて作品の本筋から離れそうな気がします。
どう料理しても本当のハプスブルグ家の歴史は暗く、重く、悲しい。
映画にしたら先に書いた「うたかたの恋」のような感じの映画になるはず。
観たら欝になるかも。  
この舞台作品では演技で十分内容の本気な部分は伝わってくるので、あとは作り物を楽しむ、というのがセットから消えてしまってはトートという架空の存在さえも危うくなってしまいそう。 海外版では結構"なんだこれ?"的な舞台美術の演出もあるようなので、それって意外と作品のツボを心得ているのでは?と思ったりもしてます。
そういう観点からいえばルキーニのナレーションどおり、このハプスブルグ家の面々は今や歴史を吹っ飛ばしてもある種のさらしもの、笑いもの状態にされているのかもしれません。

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こちらは映画監督ヴィスコンティの美の最高峰のひとつ。
エリザベートの従兄弟、ルードヴィヒの物語。シッシーはロミー・シュナイダー、ルードヴッヒに最高の美と演技を見せるヘルムート・バーガーが扮する。 

ルードヴィヒ ― 神々の黄昏 完全復元版
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