「オリバー!」:ジャック・ワイルド死去
昨夜からいきなりマクベスに呼ばれているような気分になった。
ということで、先日買い求めて積んであったDVDでロマン・ポランスキー監督の「マクベス(1971年)」を観始めた。
まだ半分...感想はまたいずれ。
ロマン・ポランスキー監督といえば、近年の作品を全然観ていない。
カルト的な作品ばかり作っていたけど、すっかりメジャーになった。
夏には「吸血鬼」のミュージカル版(ダンス・オブ・ヴァンパイア)もこちらであるわけだけれど、オリジナルの映画の方はマニアックなファンがつくほど有名。
新春用で鳴り物入りで宣伝していた「オリバー・ツイスト」はいまひとつだったかしらん。
きっと「ベガーズ・オペラ」に親しんだ人ならあの時代背景(年代は若干ずれる)を画面で見るのも興味深いかもしれない。
オリバー・ツイストといえば私は銀幕で観る機会はなかったのだが、アカデミー賞を各種受賞したミュージカル映画「オリバー!(1968年英)」を思い出す。
主人公のマーク・レスター(写真左)の金髪でふわふわな髪の毛と空のお椀を差し出す姿はかなり長い間いろいろな雑誌で目にしたし、その後の「小さな恋のメロディ」の主演で日本では長い間爆発的な人気を博した。
そんなことを思い出していた時にジャック・ワイルドの訃報を知った。
享年53歳。 口腔癌で3月1日死去。
「オリバー!」ではスリのドジャー役で出演。
その後「小さな恋の...」でもレスターの親友役を演じた。 ちょっと上向きの鼻が印象的なファニーフェースの少年。
映画版「オリバー!」よりも先に舞台版に出演していたJ.ワイルドは準主役を居止め、16歳でアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた。
彼は設定よりかなり年齢が上だったが、非常に小柄だったので役に選ばれたという。
M.レスターは子役以上には大成せず、大人になってからは業界を離れ普通の人になった。 J.ワイルドもティーンアイドルを数年経験した後は伸び悩み、アルコール依存症や欝とも戦ったようだ。 近年ようやく舞台などでカムバックを果たしていたが2000年に喉頭癌で声帯と舌の一部を切除して声を失った後は化学療法を受けながらパントマイムなどで舞台に立っていたという。
こうしたニュースにて思い起こされるというのも切ない話...
と水ものの芸能界とあっという間に過ぎ去る人生の時間を重ねてちょっとしんみり。
合掌。
【参考】「英俳優ジャック・ワイルドさんが死去、53歳-2006年03月03日(金) ロイター・ジャパン」
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コメント
久方振りに書き込み戴きまして、本当に嬉しかったです^^。有難うございました。
「オリバー・ツイスト」という小説、そして映画「オリバー」、共に名前は知っておりましたが、未読(未見)でした。映画の方はあのマーク・レスターが出ていたんですね。彼と言えばパッと浮かぶのがやはり「小さな恋のメロディー」ですね。
海外だけでなく日本でも、子役上がりの役者はなかなか大成しないと言われますが、レスターもその一人と言えるでしょう。
3月頭のネット記事で、ジャック・ワイルド死亡を知りました。と言うよりも、正直に言えば「ジャック・ワイルドって誰だっけ?」という思いが最初に在りました。詳細を見て、「あー、あの『小さな恋のメロディー』でレスターの親友役の子(人)か!」と知った次第。
リバー・フェニックスもそうでしたが、子役から大人の役者へと変化しようともがく中で、薬物やアルコールに依存してしまい、役者生命が絶たれてしまうケースは多いですね。
「E.T.」で天才子役と絶賛されながら、その後は薬物&アルコール中毒、そして自殺未遂と波乱の道を歩んだドリューバリモア。でも、彼女は「ガンクレイジー」で奇跡の復活を遂げ、今に到っています。どんな状況になっても、決して諦めず、復活を待つ。そういうのって大事なんでしょうね。
投稿: giants-55 | 2006-03-24 20:50
giants-55さま>
早速のお越しありがとうございます。
gooから引っ越してもブログには寄せていただいておりました。またよろしくお願いします。
J.ワイルドの訃報はやはり初旬に目にしておりましたが、記事にする機会がすっかり遅くなってしまいました。
彼は本国イギリスではあの「オリバー!」のドジャーで親しまれた...という報道だったようです。 「小さな恋のメロディ」が大ヒットしたのはなんと日本で、本国ではあまり作品としての知名度はないようです。(日本のマーケットだけでヒットした作品というのは以前はいくつもあったようです。)
D.バリモアはがんばって更正しましたね。
先日もインタビュー番組で若い世代の成功者としていろいろ聞かれていました。
彼女の場合は非常に早熟でしたね。
その後の作品などへの巡り合わせもあるのかもしれません。
子役から大成した数少ないハリウッドスターのトップには故ナタリー・ウッドがいます。
ジュディ・ガーランドも入りますか...彼女は「オズの魔法使い」で子供に見えるように思春期で成長した胸を布で巻いて目立たないようにして演じることを強いられたそうです。
期待されるイメージと実際のギャップとのバランスというのは難しいですね。
先日そちらで話題にされていた娘のライザもビッグネームを持つ親の名前に負けて才能がありながらアルコール依存症で身を持ち崩してしまっているのは残念なことですね。
投稿: ♪~ | 2006-03-24 22:49