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2006-03-22

『決闘!高田馬場』

Parco_baba_p02 書き下ろしの新作を遊び心たっぷりに弾けに弾けて動きまわる出演者たち。
PARCO劇場の規模だと観客との一体感ができやすく、特にご贔屓の役者さんがいる方には非常に嬉しい舞台です。 
途中で合いの手も入ったりして、リピーター、もしくは常にノリの良いお客様層のごようす。
この回親子参観。
スタンディングオベーションに最初に立ち上がったのはの幸四郎パパ。
観客もその姿を見て一斉に立ち上がる。

幕が下りた後はパパにこれまた盛大な拍手が! (...パパへの拍手の方が大きくなかったかしら?)
幸四郎パパは花道の角に座っていたので最初から出演者にいじられてました。
「あら、ここにも安兵衛さん」とか「歌舞伎座にも出ているんだよなぁ、、、」...
幸四郎パパ、狐忠信が終わってすぐに駆けつけたのでしょう。

立ち上がらなかったごく僅かな数人の中に私は入るようです。
ノリの良し悪しではございませんで、 
拍手して一旦終わった後はそれでオシマイ、と簡単に気持ちにピリオドが打てた作品です。
笑いもいたしました、拍手も惜しみませんでしたよ。
娯楽ってこういうものです、と改めて教えてもらいました。

それでも本音で簡単に言ってしまうと、ずいぶんとこれまた粒子の粗い作品でした。

いえね、芸の部分ではないのですよ。
走る安兵衛が叔父の助っ人に高田馬場へ夕日をしょって駆けつけるまでのお話しですから、それはもう江戸の庶民の心意気と血気はやる工程は活気あるという意味で荒々しい。
しかも新作。 
古典的イメージを打ち破るという意味も含め、はちゃめちゃで荒っぽい。
打破するパワーが走る姿に重なって舞台を所狭しと動き回る。

いいんですよ。
カブキものの本来の意味はそういう世界でしょう。
それが魅力の作品ですもの。

遊んでみたかったのでしょうね、三谷幸喜(*敬称略)
現代の阪妻を作って活動の世界でなく舞台に上げて自分が再現してみたかった。
歌舞伎という様式の世界にもチャレンジしたかった。
そのとおりの作品でした。
三谷座「PARCO歌舞伎」という時代劇。
そして主要登場人物たちはやがてやってくる自分たちへの時代へ向けて、それはすなわ前世代へのアンティテーゼも含めて非常にパワフルに演じておりました。
とにかく目一杯以上に2時間10分の間、留まるところなくしゃべり動きまくり、走る、走る。
ひとり2役の早代わりからカーリングのパロディ、「マトリックス」かと見まごうばかりの染五郎の大胆なイナ・バウワーまで、もう200%全開状態。 
止まることなき動の熱い活力(パワー)に溢れていました。
これだけ動く作品は現在の年齢でなくては出演者も演じるきる事ができないでしょう。
演じる側も通常の枠を破って大いに楽しんでいたようです。
細かいところまでとてもよく書き込まれたお芝居でした。

長い時間をかけて作られてきた歌舞伎を体得した人々でなくては、こうした時代物を上手に演じる事ができないし、様式も使いきれないというのが現在なのでしょう。 また演出する側も上手に様式をお借りして使っていましたね。
ダラダラのノンベ安兵衛としての生き方が実は非常に子供っぽい理由に起因していたりして、そのあたりの人への洞察と描き方が遊び上手の三谷氏らしい感じです。 
ストーリーおよび場面展開はまさしく活動写真的。 
今回はブレヒト幕(と呼ぶらしぃ)を上手に使ってスピード感をだしてました。
フィルムやTV映像による視覚的効果の影響が強くなった現代の演出なのでしょう。
パワーがある芝居ともいえるけど、ドタバタ時代活劇ともいえる。
もしかしててなもんやも桜吹雪も好きだった?>三谷さん

で、面白かったのか?そうでなかったのか?といえば面白い娯楽作品でしょう。
WOWOW放送で再度新たな発見もできるとは思うが......(以下省略)。

ところで染ちゃん、走っているより紫の着物のほうが似合っていたよ。(<この姿でのシリーズ化希望)

すでにセルバンテスの世界には遠い世代が来てしまったのだと納得しました。
喜んでいる場合ではないのよ、そこのパパも ^^; 
 


★WOWOWでは3月25日に前楽生放送。
1回こっきりの放送です。予定されている方はお見逃しなく。

2006/3/16:マチネ@PARCO劇場

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

2006/3/2(木)~3/26(日) @PARCO劇場
【上演時間】130分 【開演】昼15:00~/夜19:00~
【作・演出】三谷幸喜
【出演】市川染五郎/市川亀治郎/中村勘太郎 /市川高麗蔵/松本錦吾/澤村宗之助 /市村萬次郎 ほか

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コメント

私の感想をTBさせていただきましたm(_ _)m
>ずいぶんとこれまた粒子の粗い作品でした
確かに荒削りでしたね。それに私も繰り返し観たいとは思いませんでした。全席12000円は高すぎる。私は最後列でしたから8000円くらいが妥当であと4000円分はカンパです(笑)
染五郎が頼み込んで三谷幸喜が断れずに温めてきた企画がようやく実現したらしいですね。しかし歌舞伎界も新しい取り組みがどんどん広がっているのは応援したいですし、三谷幸喜側も歌舞伎の役者やスタッフに触発されて新しいものが生まれたと思います。彼の作品で盆回し使うのは初めてだそうですよ。
再演より新作でシリーズ化してほしいです。勘三郎にも書く約束させられたらしいから、きっと勘三郎×三谷幸喜で次回はやってくれるだろうなって思ってます。でももう少し大きな劇場で安い席もあることを希望してます(^O^)/

投稿: ぴかちゅう | 2006-03-23 02:02

ぴかちゅうさん>
いつもコメント&TBありがとうございます。
楽しさも全開だったようでよかったですね!
歌舞伎好きの方には今までのエッセンスがぎゅーっと凝縮されたような+現代的な楽しさのある作品だったのではないでしょうか。
形の中にまとめるのがうまい方ですね、三谷さん。 
盆という形態は非常に興味を惹くのでしょうか、蜷川さんもくるくるxくるくるとめまぐるしくやってましたよね。

粗いけど荒くはないというところが私の中のポイントでした。 
シリーズ化はもちょっとゆるくして、時間も短くていいので、それで安くしていただきたいかもですね(^m^) 
あの紫の姿でお茶の間進出でもいいですわね、染ちゃん。
そしたら21世紀の娯楽番組として名をはせるかも。
彼の名前だけ出しましたが、なんといっても亀治郎さんや脇の皆さんの層の厚いお芝居はよかったですね。(各役者さんに関しては書き始めるととりとめないのでやめました)
Wowowは録画して見ようと思います。
個人的には観るもの全般的に関しては良し悪し、好みに関係なく必要なら何度観てもオッケーです。 いかんせん人生は一回限りなので割り振りを考えると、なかなかネというところです。


投稿: ♪~ | 2006-03-23 14:30

こんにちは!
先にTBだけ送っちゃいました('-'*)

え~っとおいらは、本家歌舞伎の回数が少ないので割とあっさり受け入れられました。
というか、やっぱり『時代劇』『活劇』のノリ…って言う感じですよね。
きちんと本家歌舞伎の様式を取り入れつつも、遊び心たっぷりで(と言うか、思いっきり遊んでますかw)。
ホンと楽しく遊んでいるって雰囲気がまた面白かったです。

ただ…お値段がチョッと…なのと、も少し短くても良かったかもです。
途中(割と初めのころ)だるかったです。


それにしても、染ちゃんの二役の方(紫の!)と亀ちゃんのホリはMyツボでした!
WOWOWは友達に頼んで録画してもらう予定です。

投稿: くまのすけ | 2006-03-24 16:47

くまのすけさん>
再度のお運びありがとうぉ~♪
誰だかわかっているし、TBだけでも大丈夫ですよん。 次回からはお気軽にどうぞ(^.^)v
喜劇として堀部家に婿に入る安兵衛とホリの物語というのも続編で欲しいですね。
見ている分には全然オッケーなんですが、自分の中には何も残らなかったなぁって感じでしたの。 ドスンと泣かせるとかなんかもちょっとペーソスの深みが欲しかったかなぁ。
あ、娯楽だから求めちゃいけない?^^;
Wowowの放送ではたぶんアドリブの笑いをとる部分がオリンピックから別のものに変わっているかもしれません。

ハゲレットがUPされたらTBさせてくださいね。

投稿: ♪~ | 2006-03-24 18:23

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