WOWOWで『ベガーズ・オペラ』に再会♪
『レ・ミゼラブル』が日生で上演されたのを見たことで、『ベガーズ...』の日生の生かし方の上手さというのをよりいっそう実感した。 あれだけのセットは張り出し舞台がないとなかなか組めないし、舞台に深みを加えることが難しいであろう。
WOWOWでの放送の方はジョン・ケアードのイントロダクションが入ったオープニングのシーンからスタート。
お客様がお掃除をお手伝いしていたシーンなどは...ありませんでしたし、休憩時間の差し入れの長い長い列も見ることはできませんでした(残念)。
いや、あれはやはり一夜限りのこの劇団のハプニングであったのかも...(^m^)
場内が暗いので客席を動き回るベガー達が何をしているのかあまりよく見えなかったり、ポリーとの別れのシーンで行きつ戻りつしているコミカルな(そしてつま先まで神経がいき届いた)マクヒースのステップも足元がいいところでちょん切れていたり、セットのいたるところで常にベガーや登場人物として演技している出演者の姿もほんの一部にすぎない。 トムが作者としてたたずんでセット奥にいる存在感の大きさなどもこの映像ではわからないし、正面から撮った映像を使えば影にならずに見えるベガー達の姿も見えないアングルからだったり(もったいない!)と 細かく書けばあれもこれもになってしまうが、画像には納めきれないスケールの舞台であったことを再確認。
本当にこの劇場全部が芝居の一部だったのだ。
それでもさすがハイビジョンだけあって映像は綺麗。
なにより双眼鏡なしでアップの表情が見えるのは嬉しいのだが。
最初に顔合わせの映像、最後にうっちーのインタビュー(この作品での感想)があり。
ジョン・ケアードは舞台稽古が始まってから、嬉しそうにマクヒースの役は大変だろう...と( ̄ー ̄)ニヤリとしていたらしい。 なんておちゃ目♪
上演は3時間を越えるので実際観劇した時も思ったが、やはりちょっと間延びした感じはぬぐえない。
登場人物や物語の流れがきっちり書かれているので別途見た映画やTVと比較しても時間が長くなっている。
しかし、やはりそれを上回る魅力がある作品だ。
現在流行の観客を巻き込んで遊び遊ばせる作品はいくつもあるはずなのに、それとはまったく違う感性を秘めている。
これから見る方がそれぞれにこの作品の魅力に触れることができますように♪
*トップ画像はあこや貝の中をイメージしたという日生劇場。
実際に天上に貝が張られています。
この劇場を二十数年間クジラのお腹の中と信じていたソーマさんも可愛い♪(鈴木綜馬@レ・ミゼラブル舞台挨拶からの話題)
うねうねした天上がお腹の中だったとして、確かに、そう見ればそう見えないこともない。
| 固定リンク
「「ベガーズ・オペラ」」カテゴリの記事
- 『ベガーズ・オペラ』 再演2008(2回目)(2008.03.28)
- 『ベガーズ・オペラ』 再演2008(2008.03.15)
- 届きました♪(2006.06.23)
- 6月24日発売:『ベガーズ・オペラ』DVD(2006.06.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント