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2007-04-02

『セレブの資格』

07330celeb_p桜咲く銀座の並木を横目で眺めながら、縁あってテアトル銀座にてストレートプレイを観劇。 
往年の大スター・若尾文子主演ということでかなり地味目だったが、ノエル・カワードのお洒落でウイットに飛んだストーリー展開に久々に肩の凝らないお芝居に出会ったという感じ。
予備知識を持たずに飛び込んだので、終了後配役をじっくり眺めておぉぉ!『エリザベート』でおなじみの繩田さんもひどくチープなアメリカの映画スター役でご出演。 

見ていて誰だか気がつきませんでした...^^; 
息子役の伯爵役に十市くん。 
このお芝居、唯一彼が出ているということでの事前認識のみでしたが、階級制度が残る英国社会の貴族の末裔として、なかなかにお品良く演じていました。 
俳優業もだいぶ板についてきたかな、と思っていた矢先、なんと彼のブログにてこの秋からローザンヌのバレエ団に戻ることが発表されていました。 これでしばらく日本の舞台では見納めなのなかしらん(/_;) <*まさかエイプリルフールでは?!^^; ん?!もしや...え?..やっぱり(>_<) 

さて、フールになって騙された後はもう少し突っ込んでの感想をば...
幕開けから主役の台詞の不明瞭さと全編を通しての台詞のつまり具合が気になった。 
また捻挫したという足の包帯が遠めでも痛々しい。 動きも台詞もかなりゆったり。
執事役の綾田俊樹は後半盛り返してすべりもよくなり、いかにも英国人的空気を運んできたが、私の見たこの日は主役と共に冒頭の出だしは今ひとつ。 
舞台は幕開けからいささか不安になるような感じのちょっとピントのぼけた空気に包まれていた。 それでもやはり物語の見所は未亡人の伯爵夫人のとぼけた風の策略の行方と執事の話術だ。
メイド役の柴田理恵が元気にコメディアンヌの才能を発揮していたが、どうもノエル・カワードの世界のお洒落な感じからは遠い。 しかし、彼女がいなければあとはいったい誰を見たらいいのか?という気もしないではない。 この日は平日昼ということもあり入りは7割弱だった。 
まぁ、終わりよければすべてよし、という感じで、物語が進むにつれて脇役の支えもあり随分と全体も締まって終了。 
私には初ノエル・カワードの舞台で、彼の視線がこの作品からも感じられたので満足。 そして貴族社会の構成の謎がちょっと解けた気分。  
舞台美術はなかなかよかった。
古い貴族階級の生活の中の家具の配置や質感などがよくでており、どこかで見知った空間を思い出させられた。 

今回ついでに4月の『道成寺』公演の席も事前チェック。 テアトル銀座という劇場は普通の演劇を見るにはまぁまぁと思うけれど、能楽を見るにはどうなのよ、という感じ。 さて当日はどうなるか。 

2007/3/30 @テアトル銀座 マチネ

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リンク: 若尾文子、カワード戯曲出演 英の階級社会風刺 - asahi.com-2007年03月07日

”...英国の階級社会を風刺する喜劇で、日本では、まず上演機会のない舞台。
...「陽気な幽霊」などの代表作で知られるカワードは、演劇は娯楽と考える手だれの英国人劇作家だ。状況とせりふの面白さで見せる戯曲を得意にする。
... 若尾は「せりふが洗練されて面白い。きれいごとのようで、裏には皮肉な目がひそむ。俳優が言ってみたい完璧(かんぺき)なせりふです」と話す。
映画出身の若尾は、舞台では東宝現代劇の文芸作品が多かった。3年前に翻訳劇「ウェストサイドワルツ」に取り組み、2度目の外国人作品になる。  「中学生の頃、生意気にも外国戯曲を乱読した。作中の主人公みたいな気持ちになり、せりふの面白さにワクワクした。それからうん十年。とうとう子供の時の夢が実現したのかな」 。
演出の高瀬は「時代の変化の中でもがく貴族階級と自分をシニカルに見る。時代の先に自由があるらしいとも予感する役なので、古びていない」と言う。  
大芝居が嫌いという若尾は、普段も自然体。夫の黒川紀章氏の東京都知事選立候補表明にも「口出しすることではありません。趣味は仕事という私を応援してくれてきた」と淡々と話す。”

リンク:若尾文子、ねんざに耐え公開げいこ - nikkansports.com-2007年3月18日

”女優若尾文子(73)が18日、主演舞台「セレブの資格」(19日開幕、東京・ル・テアトル銀座)の公開げいこを同所で行った。1950年代の階級意識が残る英国の田舎を舞台に、前伯爵夫人(若尾)が息子の結婚に反対し、次々と奇策を打ち出す喜劇。10日前、けいこ中に右足首をねんざ。全治2週間と診断され、この日は包帯を巻いて参加した。19日の初日には包帯が取れる見込みだという。若尾は「セリフが洗練されているのが魅力。誰もが共感できる内容です」とPRした。共演は柴田理恵ら。”

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『セレブの資格 RELATIVE VALUES』
テアトル銀座 2007年3月19日(月)~4月1日(日)
【原作】ノエル・カワード【翻訳】高橋知伽江【演出】高瀬久男
【出演】若尾文子/柴田理恵/愛華みれ/小林十市/縄田晋/小林高鹿/秋山エリサ/峰さを理/綾田俊樹

【物語...(公式HPより引用
舞台は階級意識の残るイギリスの片田舎。
前伯爵夫人フェリシティ(若尾文子)の息子ナイジェル(小林十市)がハリウッド女優のミランダ(愛華みれ)を婚約者として伴って戻ってくる。ところがミランダはメイドのモクシー(柴田理恵)の絶縁状態にある実妹だった!二人の結婚に反対のフェリシティが打ち出した奇策も裏目に出てしまい・・・?
抱腹絶倒のカワード喜劇、日本初公開です!!

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