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2007-05-02

まいった...(-_-;)

この頃よくあるのですが、演目に集中できなくて困る自体が発生。
『安宅』をBunkamura オーチャードホールで鑑賞中、嫌な予感が...

後ろの座席に座っているお姉さま方が出演者についてあれこれ談話を止めません。
他には誰もしゃべっている人はいないようす。
ちらり見しても全然止まらない。
最後の最後、弁慶の延年之舞の後半、これまた観客が集中しているのに、いきなり話始めた...(;o;)

実はこんなこと、初めてではなく。
たまたま、失礼してしまって視線を自覚して姿勢を正した、というならまだしも、
延々と続ける、というのはまったく他者の視線を感じていないということか。
最近伝統芸能(能楽)の観客層にあれこれ批判が出てきているのですが、(行き慣れた観客も時々しか観ない観客層のどちらの中にも居る)本当にマナーよくないです。
私と同じ列に座っていた人も、終演後すごく怒っていたようす。
結局上演中は注意するのも逆に周囲に失礼になるかと我慢しているわけで、それがストレスとなって鑑賞した作品もあんまりいい時間でなくなってしまうのが残念。
どんなタイミングで注意を促すかも難しいところです。
とにかくこうした経験がこのところ続いていて、ちょっとしたストレスになってます。

『安宅』は面白い演目だと思いましたが、昨年国立劇場『弁慶二態』で見た舞いの抜粋のバージョンから受けた、風のような気合と俊敏さは感じられず(あれは弁慶が近藤乾之助だったから、特別個性的だったのだが...)。 
美しかったけれど、この作品はもう少し落ち着いた場所(能楽堂や小さい劇場、野外)で見たいと思いました。  
弁慶の六郎師はいや~、いつもは美女さんに変身するのですが、今回はいきなりキリリと男前になりました。 そのあたりは素敵でしたが。 

舞台装置はなかなか考えられたもので、背景に松と楓のオブジェがあり、短いが橋掛かりもありました。
テアトル銀座の『道成寺』はまったく何もなかった舞台ですので、それよりは視覚重視で組み立てられていたようです。 マイクも入っていたのではないかしらん?
しかし『道成寺』のほうが数段面白かったですね。
劇場の規模もあるし、演目の違いもあるのでしょうけれど装置がなかったのに面白かったのは舞台に集中できたからかもしれません。
ちなみにお席は結構満杯でした。
来ているお客様もかなり上品な感じの方が占めていて、さすがオーチャードホール、と思ったけれど、あのおしゃべりなお姉さま方のお陰で、そんなのどーでもいい感じになってしまいましたとさ。 チャンチャン♪(>_<)

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