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2008-12-20

『エリザベート』(1) 2008年帝劇

08122820erizaplお久しぶりの帝劇です!
いつ以来???...と自分のブログをチェック。
なんと5月の『ルドルフ』以来です。

大分早い時期からの先行でお安いお席を入手していたので、待つ時間も長かった。 とはいうものの最近は野に山にと外に出ている事が多すぎて前回の観劇レポ以降、能楽のほかは『ベジャール追悼』の東京バレエ団シリーズ以外ミュージカルもお芝居もご無沙汰。
(余談ですが2月にはギエムがもう一度『ボレロ』踊ります。必見よ!)

着席時に聴こえてくる久しぶりの生オケにワクワク♪~
エリザベートの配役を一新しての今回の『エリザベート』、2回観劇予定のうち最初の1枚は大冒険してみることにしました。

大冒険の配役は↓こちら。

081220erizacast_3

どうでしょう。
かなりな賭けの配役と思いますが...

ルキーニのセリフ回しも声の使い方も前回までと大分違い、同じく他のキャラクターも若干堅い感じ。
続いてこれはいつもどおり、闇の帝王・トート閣下がゴンドラでご登場
実は私は武田トートーはかなり好きなのである。
キングトートに比べるとめちゃくちゃファッショナブルなのは相変わらず。
ネールアートも美しぃ。 願わくばあと5センチ...以下省略。

そして、物語の始まり始まり。

え?! なんだろうこの空気。  

前回・トート初演の時とまったく違った武田トートがそこには居たのだ。
ちょっと以前のうっちー版に似てなくもない、堂々とした帝王感。
あのいたづら小悪魔風のやりたいことし放題、やんちゃな武田トートはいずこに...
売店で立ち読みした雑誌のインタビューによると、演出側から今回は帝王の風格を出すことを注文されたらしい。
ちゃんとそのリクエストに答えてがっちり宿題が出来ちゃっている武田君ってなんかすごいなー。
でもキングトートの人気の影になってしまって、拍手が少ないのが残念なのだ。
歌もかなり上手いんだけど。 CD作ってください>東宝さん
今回の演出による全体の雰囲気の違いはどうやら新エリザベートに合わせての感じのようだ。
武田トートも前回はベテラン一路エリザの胸を借りてのやんちゃぶりだったが、今回は胸を貸す側なのね。

この回のエリザは初見、浅海ひかる。
ファンの方には申し訳ないが、なんだかすごく骨太なエリザである。
物語が進めば進むほどに彼女には何故かエリザベートよりも同じ王家であってもおっかさんタイプのマリア・テレジアが似合いそうというアイディアが頭から離れなくなった。
もっともマリア・テレジアが主役の物語があれば、であるが...
ある種二人のゾフィーが居たような気もしないでもない。
宝塚独特の発声による硬さのある声を二人分聞いたのでちょっと疲れてしまった。
エリザが自我に目覚めてからはより強さが強調され、この物語でエリザベートの中に常にある死との関わりや神経的脆さというものさえも感じられにくかった。
今回の演出では以前まであった死というものに対しての甘美な憧れと誘惑というものがほとんどなく、どうやら現在ではその生き様がおちょくられている歴史の破綻の発端・皇后エリザベートとの人生の再現という運びだ。
精神病院で出会った患者演ずるエリザベートのほうがなんだかエリザらしかったな。 
今回の演出、以前観たオーストリー版DVDの印象に近い。
武田トートとの絡みもすれ違い感大。
浅海エリザ、まったく死には関心がないらしい雰囲気。
たくましい。
2009年新作ミュージカル『シラノ』にも配役されている彼女だが、ちっと私は苦しいかも。


新ルドルフ・伊礼彼方はそつなく役をこなしていた。
初演時舞台デビューをした初代ルドルフの井上芳雄もある意味すごい抜擢と冒険だったであろうことがCDを聞くと偲ばれる。
そういえばパク・ルドもなんか懐かしいなー...と思い出はここまで

演出に客観性が増えた分だけに禅フランツは今回傀儡感増大。
村井国夫のエリザパパは相変わらずの浮気キャラ(笑)。
ほかに今回からどうやらエルマーはその他大勢という感じになったようで影が薄かったですね。

武田トートと他の組み合わせ版を見たくなってしまったけれど、楽も目前では思う組み合わせもなく残念。 いえいえ、危ない危ない...エリザチケット地獄からは救われたと思わねば(笑)。

次回は帝王の中の帝王、山裕トート版です。

2008/12/20 @帝劇 マチネ
2009/1/4感想記。

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