『パイレート・クイーン』
前々楽の舞台を観た。
アイルランドは遠かった。
深い蒼の海が見える頃には、後半三分の一が終わっていた。
『ウエストサイド物語』の刹那的な躍動感にも似たアイリッシュダンスのシーンはあったが、全体的には優等生の可もなく不可もない、極めてフォーシーズン的な舞台であったといえる。
女性が主題の演目だけにもったいないことであるが、万人向けのエンタメと考えれば、いままで接してきた東宝ミュージカルとはちょっと異質な流動的アピールは備えているといえよう。
しかし、ほんと役者とは大変な職業である。
キング山祐のあの若さ、フレッシュさ、そしてサブとして登場する若い存在感。
笑顔がすんばらしいので、許してしまうよ。
宝塚OBばかりが正面に出る帝劇の舞台に、別の風が吹いたのは言うまでもない。
その風がどこに向かうのか、これからもじっくりと見届けたいところではある。
2009/12/24 マチネ@帝劇
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